障害認定日とは

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障害認定日とは

障害認定日

障害認定日とは、障害の程度の認定を行うべき日のことをいいます。
具体的には、障害の原因となった病気やけがで初めて医師にかかった日(初診日)から起算して1年6ヶ月を経過した日か、その期間内に治った場合は治った日(症状が固定した日)のことをいいます。

例えば、初診日が令和2年8月1日の場合、初診日から起算して1年6ヶ月経過した日は令和4年2月1日となります。

また、20歳前に初診日がある場合は、初診日から起算して1年6ヶ月経過した日が20歳より前にある場合は20歳に到達した日、20歳より後にある場合は1年6ヶ月経過した日のことをいいます。

障害認定日の特例(初診日から起算して1年6ヶ月を経過する前に障害認定日として取り扱う事例)

障害認定基準等で初診日から起算して1年6ヶ月を経過する前に障害認定日(傷病が治った状態)として取り扱う事例は次のとおりです。

下記以外でも障害認定基準に記載されている「傷病が治った場合」に該当すれば、初診日から起算して1年6ヶ月を経過する前に障害認定日として認定することは可能です。(診断書の内容によっては、障害等級の目安より上位等級となることがあります。)

診断書傷病が治った状態障害認定日障害等級の目安
聴覚等喉頭全摘出喉頭全摘出日2級
肢体人工骨頭、人工関節を挿入置換挿入置換日上肢3大関節または下肢3大関節に人工関節を挿入置換した場合、原則3級(※1)
切断または離断による肢体の障害切断または離断日(障害手当金は創面治癒日)1肢の切断で2級、2肢の切断で1級、一下肢のショパール関節以上で欠くと2級、リスフラン関節以上で欠くと3級
脳血管障害による機能障害初診日から6月経過した日以後(※2) 
呼吸在宅酸素療法開始日(常時使用の場合)3級(常時(24時間)使用の場合)
循環器(心臓)人工弁、心臓ペースメーカー、植え込み型除細動器(ICD及びS-ISD)装着日3級
心臓移植、人工心臓、補助人工心臓移植日または装着日1級(術後の経過で等級の見直しがある)
CRT(心臓再同期医療機器)、CRT-D(除細動器機能付き心臓再同期医療機器)装着日重症心不全の場合は2級(術後の経過で等級の見直しがある)
胸部大動脈解離や胸部大動脈瘤により人工血管(ステントグラフトも含む)を挿入置換挿入置換日3級(一般状態区分が「イ」か「ウ」の場合)
腎臓人工透析療法透析開始から起算して3ヵ月を経過した日2級
人工肛門造設、尿路変更術造設日または手術日から起算して6月経過した日左記のいずれか1つで3級(※3)
新膀胱造設造設日3級(※3)
遷延性植物状態状態に至った日から起算して3月を経過した日以後(※4)1級


※1
人工関節又は人工骨頭を挿入置換した場合は、診断書の内容によっては、障害等級の目安より上位等級となることがあります。置換した数は影響しません。

※2
脳血管障害により機能障害を残しているときは、初診日から起算して6月経過した日以降に医学的観点から、
それ以上の機能回復がほとんど望めないと認められるときに認定されるので、請求すれば必ず認められるものではありません。
また、初診日から起算して6月目に必ず症状が固定するとみなされるわけではなく、初診日から起算して6月を経過するまでは、症状が固定しているとは認められないということです。
なお、症状が固定していないと認定されて不支給となった場合も、初診日から起算して1年6月を経過する前に症状が固定した場合は、改めてその症状固定した日を障害認定日として障害認定日請求を行うことが可能となります。


※3
人工肛門を造設した場合、次のいずれかに該当する場合は2級とし、障害認定日は次のとおり取り扱われます。。

  1. 人工肛門を造設し、かつ、新膀胱を造設した場合。障害認定日は、人工肛門を造設した日から起算して6月を経過した日又は診膀胱を造設した日のいずれか遅い日(初診日から起算して1年6月以内の日に限る。) とします。
  2. 人工肛門を造設し、かつ、尿路変更術を施した場合。障害認定日は、人工肛門を造設した日から起算して6月を経過した日又は尿路変更術を行った日のいずれか遅い日(初診日から起算して1年6月以内の日に限る。) とします。
  3. 人工肛門を造設し、かつ、完全排尿障害状態にある場合。障害認定日は、人工肛門を造設した日から起算して6月を経過した日又は全排尿障害状態に至った日のいずれか遅い日(初診日から起算して1年6月以内の日に限る。) とします。

※4
遷延性植物状態は、次の①~⑥に該当し、かつ、3月以上継続してほぼ固定している状態において診断されることになりますが、障害認定日を判断する際の起算日は、診断基準の6項目に該当した日となります。
遷延性植物状態の診断が確定してから、3月を経過した日ではありません。

遷延性植物状態の診断基準の6項目

  1. 自力で移動できない
  2. 自力で食物を摂取できない
  3. 糞尿失禁をみる
  4. 目で物を追うが認識できない
  5. 簡単な命令に応ずることもあるが、それ以上の意思の疎通ができない
  6. 声は出るが意味のある発語ではない

-補足説明-

初診日から起算して1年6ヶ月を経過する前に人工臓器等を装着した方にとっては、人工臓器等を装着した日が障害認定日となりますので、障害認定日で2級以上の受給権が発生しない場合、初診日から起算して1年6ヶ月経過後に障害基礎年金の請求を行っても事後重症による請求となります。(人工弁は2級以上に認定する場合、認定基準上、装着から6月以上経過していることが必要となります。)

その他の注意点

  • 障害基礎年金の請求の場合であっても、初診日から起算して1年6月を経過する前に人工関節(人工骨頭)を挿入置換した場合は、挿入置換日が障害認定日となります。
  • 肘関節については、上腕尺骨関節に人工関節を挿入置換した場合は、3級に該当します。上腕橈骨関節の橈骨頭に人工骨頭を挿入置換した場合は、障害認定基準(3級)には該当しないため、肘関節には注意が必要です。
  • 脳血管障害は、機能障害についての内容(肢体の診断書)となります。脳血管疾患による高次脳機能障害の場合等(精神の診断書や言語の診断書)は、代償機能やリハビリテーションにより改善する可能性があるため、障害認定日は原則どおり1年6ヶ月を経過した日となります。
  • 人工血管については、挿入部位の確認が必要となります。概ね、傷病名「胸部大動脈解離」等で判断で
  • き、腕の血管や頸動脈に置換しても該当しません。冠動脈(心臓の周りの細い血管)へのステント留置術もこの特例に該当しません。
  • 「胸部大動脈瘤」に対しては、胸部・胸腹部に置換した場合に該当しますが、腹部に置換した場合は該当しません。
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